スプーキーズの中の人。

スプーキーズの中の人が徒然なるままに、垂れ流します。

本当に今熱いらしいAoE2と、spookies社内AoC環境の話と、一人がハマるまでの記録。

こんにちは、kohiraです。 以前、iMamくんがこのブログに書いた「今spookiesでAoE2が再ブーム中だ」という記事を皆さんはお読みになりましたか?

blog.spookies.co.jp

こちらの記事は比較的流行りだしてすぐの頃に書かれたものですが、あれから4ヶ月弱、社内のAoC事情はますます進化を続けています。(直近は若干熱が引きつつある感がなくもないですが)

また、AoE2といえば、先週には遂にAoE2のDefinitive Editionがリリースされましたね!

store.steampowered.com

Spookiesでは現在も専らAoC(※)が遊ばれていますが、AoE2としては約3年ぶりのコンテンツ追加ということで結構な盛り上がりがあったみたいですね!これを機に新しく初めた人、または久々に再開した人なんかもいらっしゃるのではないでしょうか?

自分自身この社内のブームを機に初めてこのジャンル(RTS)に触れ、また社内で現在遊んでいるメンバーもこのゲームの初心者が半数です。

今回はそんな社内の環境でどんな風にこのゲームが遊ばれているか、そして一初心者であった自分がどんな風にハマっていったのか、といったことをお伝えしたいと思います!

※AoC…Age of Empires the Conqueror Expansionの略。Steam版のAoE2を単体で買うとこの環境。これ以降、Steamで配信されたDLCの名前を取ってAoFE(DLC「The Forgetten」適用環境)、AoAK(更に「African Kingdoms」を適用した環境)、AoRR(更に「Rise of Rajas」を適用した環境)という略称が使われる。攻略サイトによってはAoCの情報だったりAoRRの情報だったりするので注意。

社内AoC環境

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ある日の反省会の様子

周辺環境

  • aoc専用slackチャンネル

AoC情報を共有する#aocチャンネルがslackに存在し、定例会の告知が流れたり、試合後の反省会が行われたりしています。勝因・敗因の分析から、「なぜあそこでこういう行動を取るに至ったのか?」など具体的な知見の共有などが行われています。ゲーム内チャットを使って密に連携を取るほどの余裕をまだ誰も持ち合わせていないので、ここに救援要請が流れたりすることもあります。でも人によってはslack見る余裕もあんまりないので、結局急を要するときは直に声かけたりしてます。(相手にもバレますが背に腹は変えられません)

  • セーブデータ共有

毎回全メンバーが参加できるわけではなく、またその日出勤していないメンバーが家から参加したりすることもあるので、行われた対戦のセーブデータをgithubにて共有しています。巷ではセーブデータから欲しい情報を効率よく抜き出せるツールが使われていたりもするそうですね。現状、社内ではリプレイを鑑賞して「このタイミングでは軍勝ちしてたのかー」とか、「こっちから回れば直に内政いけた…!」みたいな反省が行われる、といった程度の活用状況です。今後再びAoC熱が盛り上がり、高度なレビューとフィードバックの環境が整っていくことを期待したいですね。

対戦環境

恐らくもう大半の方にバレていると思うのですが、野良レート戦のようなガチの対戦環境は社内にありません。基本的にチーム対戦が行われており、たいていAIプレイヤーがお互いのチームに1人ずつ程度入るのですが、AIの強さ:簡単でもたまにAIの働き次第で勝敗が左右される、そんな感じのゆるい対戦が行われています。

聞くところによるとレート戦環境は「邪魔がなければ理想タイムでの進化が当たり前、思うように進化をさせないために相手の出方を読んで自分の軍を編成する」みたいな立ち回りが前提になるそうですね。

こちらの社内環境では、理想タイムに近い進化をすればほぼ勝利が約束されているような感じです。(しかも「理想に近い」の範疇もかなり広く、城主入り20分を切るくらいの試合でかなり早期に大勢が決する感じです。)

巷では即城主の場合17分台が当たり前らしいと聞いてただいま戦いています。

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最近あった20分切り進化

ただ、そんなゆるい環境の中にも確かに個人個人の傾向が存在し、Spookies AoC部の対戦環境は、

  • 基本的に常時同じ文明を使い、同じユニットを繰り出す勢力(フンで近衛騎士・ペルシャで近衛騎士&象)
  • ある時期に集中して一つの文明を使い、しばらく使いこんだのちに他の文明で同じことをするメンバー(中国→マヤ→チュートン)
  • ほぼ毎回使う文明を変える勢力(その中にも「この文明ならこれを使う」と決めている勢力と毎回流動的にプレイする勢力がいる)

という大別して3種類によって構成されています。

ちなみに、先述のiMamくんの記事内ではやけに象についての言及が多いように思われませんでしたか?これは、流行当初、「どうやって『象使い』を倒すか」というテーマを掲げて新規プレイ勢が研究を進めたことが一因にあると思われます。(※個人の感想です。)

その後「ゴートがめっちゃ強いんじゃないか」「やっぱりフンが最強なんじゃないか」「砲台使えるところの中に最強があるんじゃないか」などいくつかの説が持ち上がったりもしましたが、現状概ね「どこを選んでも活かし方次第」という雰囲気に落ち着いて来ています。

やっぱり20年の時を超えて遊ばれるゲームだけあって、本当によくできていますよね。

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こんな感じの時間感の戦いです

楽しめるまでの道筋

ここまでは「社内での」AoC周りのあれやこれやを紹介しましたが、ちょうどプレイヤーが増えるタイミングということもあり、せっかくなのでAoE2というゲーム自体についても少しだけ語らせていただきたいと思います。

とは言っても上述したようにとても本格的な攻略情報を話せるほどの腕はなく、自分自身AoEシリーズにはこのSpookiesでのブームで初めて触れた新参者なので歴史的なことを話せるわけでもなく、かと言って基本的なゲームルールなんかはもっと分かりやすく紹介されているところがたくさんあって…ということで、もう少し抽象的で個人的な、「まだ初心者を抜けていない自分が、こんな風に遊んでいけばどんどん楽しくなったよ!」的なお話をさせていただければと思っています。

最初から楽しめるかどうかは割と人によって分かれそう

これはプレイヤーの方ならご存知だと思うのですが、このAoE2というゲームはめちゃくちゃ操作の忙しいゲームです。

自分は元々操作量の要求されるゲームがあまり得意でなかった(かなり遠慮した表現)こともあり、始めた当初は為す術もなく負けたり、そもそも狼とイノシシに負けたりと結構散々な目に遭いました。

ぶっちゃけ一緒にプレイする人がいなければ触ることのないゲームだったようにすら感じています。あるいは、最初期のAIにもなかなか勝てない頃に早々に投げてしまっていたかもしれないです。

ハマってみればすぐに決して操作量が多いだけのゲームでないことはわかるのですが、最初はその先に広がるめっちゃ深いゲーム性を垣間見ることすらできていませんでした。

この状態では勝てるはずもなく、なんなら負けても別に悔しくなかったりするんですよね。

誰かに誘われて始めたタイプの方には割とこういうパターンもあり得るのではないかと思います。

こういうパターンから入った場合、どんな風にアプローチしていけば楽しくなっていくのか、その答えとして適切なものかはわかりませんが、以下にあくまで「自分はこうしてハマりました」というのを順を追って書き添えさせていただきます。

やること(できること)が少ない文明から始める

攻略サイトなんかを見ると「初心者はフンから使い始めるべし」的な記述を見かけることがよくありますが、それも要するにこういうことなのだと思います。

このAoE2というゲームにおいてフンは「家を建てる必要がない」というめちゃくちゃ大きなメリットを持っており、序盤から最後まで常に考えるべきことが一つ少なくて済みます。

また、軍隊系のボーナスは騎兵系に特化したものになっており、騎士をたくさん出してしっかりアップグレードしておけば強い軍隊が出来上がります。もちろんいかに騎士を早くたくさん出すか、また実はちゃんと強くなる騎士以外(破城槌はアッティラの代名詞ですよね)をいかに運用するかにプレイヤースキルの出る要素がありますが、とりあえず馬を出しておけば戦うスタートラインに立てる、といったところから多くの場で初心者にオススメされているものと思われます。

僕の場合はこれがゴートでした。ゴートの場合、歩兵しか出せず、それでいて歩兵の弱点を歩兵で補えるので、テクノロジーも歩兵系以外一切押さないぐらいのつもりでよかったのが功を奏し、なんとか楽しむためのスタートラインに立つことができました。

他には「フランクで騎士を出す」「アステカ・マヤで急いでイーグルウォリアーだけを出す」なんかがこれに当てはまるのではないでしょうか。(「ブリトンで弓」もこの範疇なのですが、自分の場合建物に対する打力の低さに悩んで結局あんまり使わなかった覚えがあります)

その文明にしかできないことを調べ上げる

とはいえ、厄介なことに、ゲームというのはあまりにも歯が立たないと面白くないものですが、ただ勝てるだけでは結局面白くないものですよね。少なくとも自分はそういう面倒なタイプに属しています。

つまり、「自分の工夫」で勝ったという体験が、あるゲームにハマるためにはどうしても必要になってしまうのです。

こうした贅沢な体験を効率よく求めたい場合、AoEにおいてはやはり「文明の特徴」をうまく活かす方針が手っ取り早いのではないでしょうか。

このゲームの場合、各文明の特徴というのは、ユニークユニット・テクノロジーの他に、「どのユニットがどの段階まで強くなるか」に出ますよね。

ゲーム内から見ることのできるその表とにらめっこしながら「自分だけの戦法」を探しては試すようになれば、もうこのゲームにハマりつつあると言えるのではないでしょうか。

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対戦ロビーの画面から飛べるこれです

自分の場合「トルコでとにかく城すぐ建てて急いで帝王入ってイェニチェリとハサー出してれば勝てるのでは?」が最初に自力で思いついた戦法でした。

勝つためにブラッシュアップする

このゲームは本当によくできたゲームで、実際に「思いついた最強戦術」を愚直に実行してみたところで、CPU難易度普通ぐらいに当たり前のように跳ね返されてしまうんですよね。自分の場合、毎回城を急いでいては軍隊が溜まる前に普通に負けてしまうこと、トルコの編成で無警戒だとたくさん騎士が襲ってきたときに本当にどうしようもないことが大きな壁になりました。

Spookies環境ではペルシャとフンがほぼ毎回選ばれる上、CPUプレイヤーも毎回存在しているので、自分の中で完璧に上手くいってもズルズルと負けていく…というパターンが頻発し、なかなか悔しい思いをしました。

「自分で考えた結果通用しなくて悔しい」ので、負けても悔しくなかった頃を思えばまんまとこのゲームにはまっている訳なのですが、それはそれとして勝つためになんとかしたくなってきます。

こうなる頃にはそろそろ攻略サイトの説明なんかを読んで理解できるようになっていました。なので、具体的な説明は省きますが、「前衛・後衛の概念の理解」「進化の類型別最適化(23弓、28+2即城とかです)」「アンチユニットの理解」なんかを進めて、このゲームの更なる奥深さに触れました。

トルコを使う場合、いかに騎士に活躍させない状況を作るかが重要になり、そのためにどうにかして相手を妨害する必要があるわけです。

そんな感じで調べていくうちに他の文明の面白さも理解できるようになり、「サラセン23市場石弓」「ビザンティン槍散兵→RAM→カタフラ」「スペイン軍塔コンキ」「ケルト槍直」あたりがこの頃(そして今)のお気に入り戦術です。(まだまだ満足にこなせるわけではないですが…)

完全なオリジナル戦術で…というのは諦めた格好(というかトルコの時点で定番戦術の劣化ではあった)になりますが、「調べても出てこない部分の工夫」ができるようになり、心からゲームを楽しめるようになりました。

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カタフラクトは見た目がカッコいいのも魅力ですよね

言いたかったこと

上記の経緯はあくまで自分がこう進めた、というのを羅列しただけにすぎませんが、少なくとも確実に自分はこうして、苦手だったジャンルのゲームにとっぷりとハマるに至りました。

恐らく自分の判断でゲームを選べば食わず嫌いになっていただろうわけで、そういうコンテンツにこんな形でハマっていけたのは、結構自分にとって価値のある体験だったのかな?と思っています。

上でも書いたことですが、こういうジャンルのゲームの場合、みんなで初めてみたはいいものの、どうも自分はあんまり得意じゃないな…みたいなことは往往にしてあることなのではないかと思います。

そういう人に自分の体験を参考にして頂ければ…というのは少しこじつけが過ぎますが、「こういうプロセスで好きになることもありましたよ」という体験談として受け取っていただければと思います。

あと、言うまでもないことですが、やっぱりAoEは掛け値無しに面白いゲームです。もしも食わず嫌いでやってなかったら、確実に損をしていたと断言できます。

最近AoCのプレイ頻度が落ちてきていることもあって迷っていたんですが、これを書いているうちに、やっぱりなんとしてでもDEを買いたいと言う気持ちがふつふつと湧いてきました。帰ったら即ポチってしまいそうです。