昔々、海で泳いでたら浮き輪の空気が抜けて死ぬ思いをしたので、泳げるようになっとかないとなーと思いながらもずるずる人生を過ごしてきたけど、このままではまずいなーとずーと思ってたので、最近急にスイミングを始めた西村です。こんにちわ。今日もまだ軽く筋肉痛です。
少し時間が経ってしまいましたが、5/29に、京都のはてなさんで開催された
ユーザテストLive! 見学会 in KYOTO - 「あなたは"ユーザーテスト"を見たことありますか?」 に参加してきました。
参加のきっかけ
IT勉強会カレンダーを眺めてたら、ユーザテストというキーワードがひっかかりました。 自社アプリやサービスを開発中に、社内でも何度か行っていたのですが、効率的な方法や手順などしっかりと学びたいなと思い、参加しました。
ユーザテストとは
「被験者にタスクを提示して、その実行過程を観察すること」とのことです。
詳しくは、当日会場でも紹介された以下の資料が全てなんですが、 http://www.slideshare.net/barrelbook/live-34553006
ただ単に触ってもらって最後に感想を聞くのではなく、 被験者にはタスク処理時に、
【思考発話】・・・被験者が考えていることを言葉に出してもらう。
を行ってもらいます。 こうすることで、認知プロセスが明らかにできるとのことでした。
また、ユーザテストは、レビューしてもらうことが目的ではないので、以下のような質問はNGとなります。
・どこが悪いと思いますか? ・どうしたらいいと思いますか?
これを考えるのは、開発側の人間が頑張んなさいよっと。
当日の様子
スピーカーの樽本さん(アジャイルUCD研究会共同代表)に、上記のようなユーザテストについての説明を行って頂き、その後、被験者さん二名に対して一人ずつ、実際にユーザテストが行われました。
今回のテスト対象は、はてなさんがリリースされているソーシャルニュースアプリ「Presso」と、その開発中の新機能についてでした。
ユーザテストLive
テスト会場(ミーティングスペース)にモデレータと被験者が座り、WEBカメラで被験者さんの手元をスクリーンに映し出して見るというスタイルで実施されました。
被験者の方2名とも、本アプリを触るのは初めてのようでした。
手順1
アプリ操作前に、モデレータ樽本さんが、被験者の方にいくつか質問。
・スマフォの利用頻度
・利用シーン(通勤, 休憩時間など)
・どんなニュースアプリを使っているか
など
手順2
アプリの概要や思考発話、タスクについて被験者に説明
手順3
実際にアプリを操作(タスクを実施)してもらう(5分間)
手順4
インタビュー形式で感想を述べてもらう
操作中も樽本さんがタイミングよく質問され、被験者さんの口から課題や問題点を引き出されていました。
参加した感想
そのアプリを一日中見続けている開発者と、初めて触った被験者とでは目線が違うので、いろんな気付きがあるなという至極当然な話ですが、再認識しました。
多くの意見を取り入れたら、とがったアプリは作れない!とはよくいいますが、必要なポイントではユーザに寄り添ったアプリであるべきだと思うので、今年度リリースする新サービスでは、定期的なユーザテストをやっていきたいなと思います。
最後に樽本さんが紹介されていた本(Lean UX)の中の言葉で「毎週木曜の三人のユーザテスト」というのがあるそうですね。
そういえば、はてなブックマークのコメントが必要ないのではという声が被験者さんからあがり、Presso開発者のはてな森口さんが「正直ショックです」と言っておられたのが印象的でした。開発者からしたら、そこは、こだわったのになーという点を指摘されたら、辛いですね。 私個人としては、むしろ便利だなと感じてたので、母数の少ないユーザテストの結果をありのまま取り入れるのは危険というのは確かにという感じです。
それではごきげんよう。